敷居が高い「ポルシェ/オープン/左ハンドル」も「ボクスター(PDK)」ならありかも
2017/12/31フェラーリやランボルギーニなどのように、エントリーモデルで2000万円を越えてしまうメーカーを除外してしまえば「最も憧れるスポーツカー」はポルシェだろう。
そのポルシェはドイツ車の中でも「高額で敷居が高い」というイメージがあるが、前述した憧れランキングの2番手がBMWだとして、「ポルシェボクスター」VS「BMW Z4」、「ポルシェ911」VS「BMW M4クーペ」などを比較してみても価格帯はほとんど同じだ。ポルシェの敷居が高い理由は、C/Dセグメントのラインナップがないことが挙げられる。要は日常で使えるクルマを売っていない。BMWといえば3シリーズ、メルセデスならCクラス、VWならゴルフ・・というように普通は幅広いユーザー層に合わせたラインナップを用意するが、ポルシェはほぼスポーツ系1本。4ドアセダンで一見家族にも使えそうなポルシェ パナメーラはFセグメントであり、BMW7シリーズ、メルセデスSクラスと同格。
また、ポルシェと同じくらいハードルが高いが、何故か憧れてしまうのが「オープンカー」と「左ハンドル」ではないだろうか。筆者にはBMWをこよなく愛し続ける親戚のオジさんがいて、その人が昔から乗っている左ハンドルのBMWの影響で、「左ハンドル車」には理由もなく憧れてしまう。よく10代の頃に影響を受けたクルマには一生引きずられてしまうというがまさにその通りだと思う。
そして、「オープンカー(2シーター)」は価格だけならそれほどハードルは高くないが、クルマを購入する際の条件を満たす可能性が極めて低く、その点でハードルが高い。
今回はその「ポルシェ」「オープン」「左ハンドル」の組み合わせに加えて、以前から気になっていたポルシェ・ドッペル・クップルング(PDK)を搭載する「ポルシェ ボクスター(987)後期」の試乗レビューを送りたい。
★オープンカーとは思えない高級感
センターのマフラーがスポーティ
正面から見ると987ケイマンとソックリ
ソフトトップのオープンカーでこれほど高級感のあるクルマはボクスターだけ
ポルシェといえば「カエル顔」だがボクスターのリアビューは「シャーク顔か?」
★これが本当にエントリーモデル?かと疑うスポーティ感
●エンジン始動音
●マフラー音
ハンドルはズッシリ重い。BMW M240iクーペの「スポーツモード」よりも明らかに重い。おそらくBMW M4/M3で「ステアリング:sport+」の設定よりも重かった。
ブレーキはその感覚が思い出せないほど自然にフィットする
低回転のエンジン音は「シュイーン!シュイーン!」と拍子抜けするが、5000回転からは激変する。
●エンジン音
★PDKのできは最高レベル
・クリープもあってDCTを感じることなく操作できる
・「スポーツプラス」にしないかぎりシフトショックを感じることはない
・シフトショックが発生してしまう「スポーツプラス」でもBMW M4/M3の「Mモード:S3」よりも大分マシ。
・両手それぞれにシフトアップ/ダウンが出来るパドルシフトは感覚的に使いにくい。特に両手で使い分けるのは習得が困難なため、片手(右手)のみで操作したほうがよい。
★ローンチコントロールは簡単に繰り出せる
●ローンチコントロールの方法
・やり方は「スポーツプラス」状態で、左足でブレーキを強く踏んだで、右足でアクセルをベタ踏みすれば発進待機状態になって、ブレーキを離せばOK。
・必須かと問われたら「NO」となるし、「スポーツ」と「スポーツプラス」の違いが「あったとしても微量」なため個人的には「スポーツクロノパッケージ(19万)」は無理してつけなくてもよいと思う。
★実用性への期待はほどほどに
車高(最低地上高)が低いボクスター。乗り降りもしんどいが、ドアが縁石にぶつからないように注意が必要。
フロントトランクの150L、リアが130Lで意外に入る。
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