アバルト124スパイダーは本当にMAZDA製造なのか?

2018/01/27


2016年10月に登場した「アバルト124スパイダー」についに乗ることができた。NDロードスターとの比較については、 「アバルト124スパイダー」「NDロードスター」徹底比較 にてじっくりレビューするとして、まずはファーストインプレッションをお送りしたい。

★未だに大注目のエクステリア



「ホワイト」にボンネットとトランクをマットブラック化(※)する「ヘリテージルック」を施したこの組み合わせのカラーはインパクト最強 ※この車体はボンネットのみの施工


オプションで真っ赤な「ミラーカバー」と「エアダムカバー」が選べる


フロントビューもマッスルだが、サイドビューはもっとマッスル!オープンカーでこれ?と違和感すら漂う。

★随所に現れる真紅とサソリの刺激



シート、ステアリングのセンターライン、タコメーターのレッドが嫌がおうにも飛び込んでくる。


ボンネット、エンジン、ステアリング、サイド、リアに生息するサソリ。

★一般道では持て余す動力性能とサソリの刺激


まずは聞いてほしいこのサウンドを!

●アバルト124スパイダーの「マフラー音」は期待を裏切らない!!

●アバルト124スパイダー エンジン音特集(6000回転/ヒール&トゥ)


見た目のイメージどおりの乾いたマフラー音。「純正での4本出しマフラー」はBMWであれば「M4/3/2」、アウディであれば「TTS」、VWならゴルフRなどそのメーカーで最強クラスのクルマにしか装着されないことが多い。


クラッチが重い。排気量3Lターボエンジンの BMW M240iや2Lターボの ルノーメガーヌRSよりもである。その仕様から伝わる 緊張感もたまらない。


シフトはやや大きな形状でズッシリと重厚感がある。そしてその下部にある 「ドライブモードセレクター」はエンジン音やステアリングやサスペンションの変化はないが、アクセルのレスポンスが明らかに鋭くなる。

★チラチラ見え隠れするNDロードスター譲りの・・


・ステアリングは少し拍子抜けするほどの軽さ
・乗り心地もマイルド

★総評


1.4Lターボで170ps、トルク25.5kgをたたきだす動力性能に1130kgの軽量ボディの加速感はまさにサソリの刺激。
アバルト124スパイダーはイタリア車でありながら「一度も」本国に送られることなく全て広島のMAZDAにて製造されるとあって、乗るまでは「そうなるとNDロードスターと同じじゃないの?」と疑っていたが乗ってびっくりこれは完全にイタリア車である。乗ればわかるがロードスターとは方向性が全く違う。ロードスターといえばナチュラルなNAエンジンと手の内に収まるパワーと一体感であるが、アバルト124スパイダーはその刺激と緊張感を味わうためのクルマであり、本当にMAZDAで製造されたのか?と疑ってしまうほどであった。


みんカラはこちら   YouTubeチャンネル

★カテゴリー