【試乗】BMW X2!FFとアイシンAW製8ATの実力はいかに
2018/11/23【動画】【試乗】BMW X2!FFとアイシンAW製8ATの実力はいかに
●SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」とは
・BMWでは奇数のXシリーズをSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAC(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ。それは一般的なSUVのイメージの1つである実用性重視ではなく「よりスポーティに、よりアクティブに」というBMWのメッセージと筆者はとらえている。
・偶数のXシリーズはさらにスポーティな立ち位置を感じさせるSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶ。
全高は1535mmでSUVの中では低い
トランク容量は470Lとなっておりベース車のX1の505Lよりも35L小さい
CピラーのBMWエンブレムが特徴的
20インチホイール ※純正は19インチ
マフラー2本出しとディフューザー
●コアなBMW好きには分かるその違和感
・この個体はxDrive 20i MスポーツXという最上級モデルだが、スポーツモードでブン回してもエンジン音に迫力が足りない。あれ?これは320iなどBMW主力エンジンの「B48B20A」ではなかったのか?と思ったら、そうかFFベースだからエンジン横置きの「B48A20A」であった。
・4文字目のAはFF横置きエンジン、BはFR縦置きエンジンを意味する。
・BMWの伝統といえば「ショート・オーバーハング」でありエンジンを極力車体中心に寄せているが、FF横置きエンジンだと物理的にも荷重的にもそれはできない。
・同じエンジン音量であれば、横置きエンジンよりも縦置きエンジンのほうが人に近いためよく聞こえるはず。また、「エンジン」->「トランスミッション」->「プロペラシャフト」と動力が人の近くを通って伝えているためエンジン音(特に低音?)が車内に伝わりやすいのではないかと思う。
・ステアリングをあまり低くできないため筆者のような中背だとシートをややアップして座ることとなる。
・その結果ブレーキをやや上から踏むようになるため普段スポーツカー乗りの方だと慣れるのにしばらく時間がかかる。
・さらにこのクルマは前述のとおりFFベースのxDrive(4WD)のため、前後重量配分は57:43。他のFFよりはマシであるが、理想的な前後重量配分をほこるFRの3シリーズなどから乗り換えると「フロントヘビー」を感じずにはいられない。
●総評
比較対象が320iMスポーツなどのFRとなってしまい、ややネガティブなレビューとなってしまったが、他のSUVと比較したらジャガーE-PACE並のスポーティなクルマであった。
驚いたのはスポーツモードにすると、320iのMスポーツよりもハッキリとステアリングの手応えが変わるし、このクルマに搭載されている「アイシンAW製の8AT」はFR用の「ZF製の8速スポーツAT」には及ばないものの「バシュウ!バシュウ!」と充分に鋭い変速の様を見せてくれたこと。
そして、いかにも若者にウケそうなエクステリアは満足感が高いだろう。
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