ポルシェ ボクスターはサラリーマンがかろうじて手の届く唯一の「絶対的なスポーツカー」である(ABA-98721)

2017/11/11



★エンジン音

・エンジン音はさすがは3.4Lの水平対向6気筒で、3000回転あたりから「ドゴォォォーーー!!」っと豪快に響き渡る。
・MRのせいかオープンでもクローズドでも必要以上に聞こえる。長距離の運転はとてもオススメできない音量だ。

★トランスミッション

・2008年式のボクスターのATは5速ティプトロニックである。そしてシフトダウン時にブリッピングをしていると思われるのだが、その音が「シュオーン、シュオーン」とノイズ混じりの頼りない音で変速スピードも遅く積極的にティプトロニックを使う気にはならない。同年代で同じトルコンAT(ブリッピング付)だとBMWのステップトロニックのほうが断然MTライクに乗れる。

★ハンドリング

・ハンドルは細めで初期タッチではそこまで重く感じないが、切っていくとズシリと重い。初代1シリーズなどのひと昔前のBMWやS2000やインテRほど重くはない。NCロードスターよりは重い。
・荷重移動やグリップの効きを感じたい人には重すぎるハンドルだが、同じ6気筒でもBMW435iなどのフロントヘビーな車よりは軽快なハンドリングを味わうことができる。
・一般道では4気筒の「NDロードスター」や「BMW 320i Mスポーツ」の「フッ」と車体が進む車のほうが好ましい。

★ポルシェたる加速

・国道を小1時間流した程度の試乗であったが、交差点からの立ち上がりで「これがポルシェ」かと思わせる加速を味わうことができた。6気筒や剛性、ボディサイズ、内装の高級感からは信じられないほど「軽い」車重1420キロにMRレイアウトがもたらすトラクションの良さは素人でも他の車との違いがわかるはずだ。

★その他の良い点・悪い点

・アクセルが左寄りで踏みにくいがすぐ慣れる
・オープンカーの宿命といえば仕方ないが、ギシギシと「きしみ音」があった。6年落ちの車とはいえ価格を考えると悲しくなる。
・全幅180cmは乗り込む際や運転中に窮屈感がなく非常に快適。MAZDAロードスターなどのライトウェイトなオープンカーに対して大きなアドバンテージ。
・約12秒でソフトトップの電動開閉はすごく楽。50キロ以下ならば走行中にも開閉が可能なため「思いつき」でオープンにしたりクローズドにしてしまう。

★総評

・ポルシェボクスターはサラリーマンがかろうじて手の届く「絶対的なスポーツカー」として、オープン、MT、エンジン音、剛性、重量、ハンドリング、MR、高級感、実用性のベストカーといえる。※該当はMTやPDKモデルであり、そのフィーリングに問題がなければの話。ティプトロニックはもちろん対象外。



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