BMW135iクーペはMTで最も楽しめるBMWのひとつ

2016/12/25


BMW M240iクーペ(MT)の検討にあたり、ほぼ同スペックかつペダル配置も同じである135iクーペ(MT)を試乗した。今回はその試乗で150キロ走ったレビューする。

★BMW 135iクーペとは

・1シリーズの2004年から4年後の2008年に登場
・3.0L直列6気筒ターボエンジン、6速MTが標準で6速ATは予約受注、Mスポーツパッケージが標準装備。
・エンジンは「N54B30A」でツインターボ ※後期(2010年 - 2014年)では「N55B30A」となりツインスクロールターボとなる
・2014年に登場したM235iクーペはその後継モデル

★ペダル配置は問題なし

とかく問題視される左ハンドルがベースの右ハンドルのMT車であるが、その理由は下記のとおり。※下記は単純にスペースの話のみ
・左ハンドルの場合タイヤハウスの手前をフットレストとして使える
・空いたスペースにクラッチとブレーキとアクセルの3つのペダルを配置しそれをベースにセンター部分を設計する
・上記設計のまま右ハンドルに移行するとまず、タイヤハウスの手間はアクセルになるため使えない、そして左ハンドルではタイヤハウスの手前を利用してフットレストを設置していたが、右ハンドルではフットレスト専用のスペースが必要になる。
・要は左ハンドルよりも右ハンドルのほうが、「フットレスト」分のスペースが多く必要となりアクセルも左寄りになるため全体的に接近した配置になる。

今回最も確かめたかったのはこのペダル配置だ。なにせ最近のBMW(MT)の中で最もコンパクトでM240iクーペとほぼ同じペダル配置のため、135iクーペのペダル配置で無理なく操作できればM240iクーペでも問題ないといえるからだ。

結果は「やや狭いが問題なし」


↑クラッチ踏んでもフットレストに当たることはなかった。幅広の革靴だと当たってしまうかも。。
慣れてくるとかかとを床に付けたままそれを視点にクラッチからフットレストに足を置けて快適

↑ヒール&トゥは「トゥ&トゥ」でやれば問題なし。ブレーキの位置が最適でやりやすい。

★エンジンの官能性

135iクーペのエンジンは「N54B30A」でツインターボであるが、筆者が実際に乗ったことのある435iクーペ(DBA-3R30)やM235iクーペ(DBA-1J30)や後期の135iクーペに使われている「N55B30A」のツインスクロールターボよりも官能的であった。
エンジン音としては下記動画の2番目の435iクーペ(DBA-3R30)の「N55B30A」とほぼ同じ。

★回頭性や取り回しの良さはBMW随一

全長4370mm、全幅1750mm、ホイールベース2660mmとBMWに限らずともコンパクトなクーペであるため直6のフロントヘビー感は薄い。全長4500mm以下、全幅1800mm以下、そして大人4人が乗れるMT車はこのBMW 135iクーペや後継のM240iクーペやRX-8など数台しかない。

★総評

直6のエンジンは過去に8台運転したことがあるが、MTでいうとこの135iクーペと80スープラ(NA)の2台だけである。その直6とMTの組み合わせがこんなにもマッチするとは・・。現行のM2/3/4ではエンジン音が加工されており個人的には直6の良さが薄まっていると感じていたからなおさらであった。
断言するが、200万以下で買える直6、MT、2006年〜、大人4人乗れる、スポーツカーは間違いなくこの車だけでありMTで最も楽しめるBMWの1つといえる。



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