【FF最速】シビックタイプRをついに撃墜!?新型ルノー・メガーヌR.S.の三種の神器がスゴイ!(4コントロール/4HCC編)

2019/04/06


前回の DASSに続いて後編。新型メガーヌR.S.の最大のトピックスは「4コントロール」。
それはFFの常識を覆すだけでなくFRさえも超えるポテンシャルを感じさせてくれるシステム。今回はその「4コントロール」と「4HCC」についてのレビューを送りたい。

【動画】【FF最速】シビックタイプRをついに撃墜!?新型ルノー・メガーヌR.S.の三種の神器がスゴイ!(DASS/4コントロール/4HCC)〜後編〜



★4コントロールとは


通常のFFは前輪のグリップでしかクルマの向きを変えられないが、4コントロールはその後でさらに後輪が向きを変えてくれる。
その仕様は下記のとおり。

上記の速度を境に低速域では「逆位相」、高速域では「同位相」となる。



★逆位相の挙動


逆位相では、後輪が前輪とは逆向きなる。

実際の挙動は、

操舵に対して「ワンテンポ遅れて」クルマの角度がきつくなる。高速のジャンクションのぐるぐるで試してみるとよくわかる。


★同位相の挙動


同位相では、4輪ともに同じ向きになる。

実際の挙動は、

クルマの向きが変わったあとに「ワンテンポ遅れて」斜め前にスライドする感じで、4輪駆動のようにガッシリとした安定感のある挙動となる。

ちなみに逆位相でクイクイと操舵するとクルマがねじれるようになるが、検証した結果、同位相でも同じ挙動となる。よって、同位相でもステアリングの切り始めは「一旦逆位相」になってから同位相に切り替わると思われる。
※1部のWebサイトでは同様の解説があるが確実な情報でないため現在ルノー関係者に確認中

また、メガーヌR.S.はレースモードだと100キロまで逆位相になるが、これは世界中の大半のサーキット対応するためだそう。


★4コントロールの仕組み


その仕組みは、

アクチュエーターと呼ばれるものが左右に動いて、


リアタイヤの角度を変えるナックルまで伸びている・・


タイロッドを押し引きするというシンプルなもの。


100分の1秒単位で制御しているとのこと。


★4HCC


「ハイドロリック・コンプレッション・コントロール」の略で、ルーテシアR.S.ではフロントのみだったがメガーヌR.S.では4輪すべてに装備。
その仕組みはバンプストッパーの代わりにダンパーの中に第2のダンパーがあり、それがフルダンプ領域にて最適な減衰力として、底付きさせないというもの。
実際に路面が荒れていて且つアップダウンも激しい峠道でその実力を試してみたが、グニグニと路面に追従し続ける様は、電子制御サスペンションも真っ青であった。ルノーいわく電子制御サスペンションも選択肢にあったが、(ルノーが)求めているレベルを実現するにはアナログの4HCCの方が適切という判断にいたったとのこと。
このフルダンプ領域でのダンパー特性のおかげで、メインダンパーの特性をガチガチにしなくてもよくなり、メガーヌR.S.の乗り心地はメガーヌGTよりも上なのでは?と感じるほどに良い。
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