M4クーペ(F82)はBMWスポーティ部門の頂点に立つ車

2017/03/19


ついにM4クーペに試乗することができた。しかもコンペティションパック。今回はM3(F80)とM4(F82)の性能や機能については大差がないとして、M4ならではの特徴やコンペティションパックとノーマルとの違いについてレビューしたい。

★コンペティションパックとは

・エンジンの出力が19psアップして450psに
・0-100km/hが0.1短縮され4秒フラットに
・専用チューニングされた「アダプティブ M サスペンション」を装備
・LSDとスタビリティコントロールを専用にチューニング
・ブラック仕上げのキドニーグリル
・ホールド力をアップした専用設計Mスポーツシート
・20インチ鍛造ホイール
・マフラーがブラック化とマフラー音量増大

★今回気づいた点

・専用チューニングされた「アダプティブ M サスペンション」は低速では「コンフォート」が最も快適に感じるが、速度が増すにつれフワフワ感がでる。また「スポーツ・プラス」はフラットな高速でも硬さが目立つため「スポーツ」がもっともバランスが良く常に4輪が接地している感覚を味わうことができる。
・M135やM235と比べてもブレーキの初期制動力が明らかに強いため、慣れるまで「カックンブレーキ気味」になる。
・コンペティションパック特有かと思うが、バックファイア音が大きくて、しかも「ボンボンボン!ボンボンボンボン!」と断続的に続く。まるで側溝の蓋を踏んでるかのような音。
・M3/M4にはアクティブ・クルーズ・コントロールはつけられない。スピード固定のクルーズコントロールは標準装備されている。

★美しいクーペスタイルと引き換えに・・

・どこから見てもうっとりするスタイルは「Mスタイル」&「クーペ」ならでは!M3も良いがやはりM4のエクステリアは群を抜いてカッコイイ!!
・M3(F80)と比較して4.5cmも低い車高と、約34cmも長いドアのおかげで乗り降りはかなりしんどい。M3よりも倍の神経を使うことになるだろう。
・435iラグジュアリーなどに装備されている「電動シートベルト・ハンドオーバー」がM4にはつけられないため、シートベルトのしにくさも要注意。

★長時間の運転には覚悟が必要

・コンペティションパックにかぎらず、M3/M4の革シートは長時間の運転ではかなりおしりが痛くなる ※アルカンターラのシートは選べない(?)
・M3/M4のエンジン音/マフラー音は凄まじい迫力であるが、加工されてスピーカーから直接クリアに聞こえるため、長時間きいていると疲れる。
●BMW M4クーペ(コンペティションパック)で首都高を走行する動画
●BMWエンジン音の比較 320i(F30) → 435i(F32) → M3セダン(F80)


★こんな乗り方がおススメ

・自宅からの出発時や渋滞の時は「エンジン:Efficient」「サスペンション:sport」「ステアリング:sport」「ドライブロジック:D1」にすれば爆音を響かせることもなく低速でも非常にスムースに走行が可能。 この組み合わせをエンジンをかけた直後の設定にしておくとよい。疑似420iの状態。
・一般道でそれなりのスポーツ走行がしたければ、「エンジン:sport」「サスペンション:sport」「ステアリング:sport」「ドライブロジック:D2」の組み合わせにすれば435iもどきになる。この状態を「Mドライブ2」に設定しておこう。
・そして高速やサーキットなどでM4クーペを満喫するならば「エンジン:sport+」「サスペンション:sport」「ステアリング:sport+」「ドライブロジック:S2」の組み合わせがベターである。この状態を「Mドライブ1」に設定しておこう。
・上記の3つのモードを、420i(エンジン始動時)、435i(Mドライブ2)、M4(Mドライブ1)と状況に応じてワンプッシュで切り替えればよい。
●BMW M4クーペ(コンペティションパック)エンジン始動音 ※空ぶかしあり

★総評

おそらく現(2016/12)BMWのラインナップの中で最もスポーティなのはこのM4クーペ(F82)であろう。さらに高額なM6などもあるが、「M」といえばM3/M4だし、完全バランスの「直6」や「MT」が選べることからM4クーペが最高なのである。
このM4クーペを300キロ以上乗った感想は「サーキット専用の車」である。それはコンペティションパックだからという訳ではなく、ノーマルのM3/M4にも同じことがいえる。今まで乗った車の中では35GT-Rと並んで別格である。
筆者は今回のM4クーペの試乗で、M135iクーペ/M235iクーペ/M2クーペ/M3/M4クーペ・・と最近の「M系」はほぼ乗ったことになるが、それをふまえていいたいことがある。それはM3/M4のどちらかを選択するのであれば実用性でM3を選ばずにM4を買ってほしいということ。以前のM3のレビューではM3は1000万以上の価値があると前向きな内容でお伝えしたが、今回のレビューではM3/M4の試乗を通してやはりM3/M4は素人が日常で使用するには非現実的な車であるといわざるを得ない。つまりM3/M4はそういう類のスーパーカーであり、実用性や快適性を求めて買うような車ではない(良い意味で)。M3(F80)の「使い勝手」と「スーパーカー要素」のバランスも捨てがたいが、ここは覚悟を決めてBMWのスポーティ部門の頂点に立つM4クーペを選択してほしい。そんな筆者は320i(F30)からはやくもM240iクーペ(MT)に・・。

★おまけ

・高速150キロ、一般道150キロで平均燃費がおよそ6キロ/L
・もしアースカーで同クラスの35GT-Rを2日間と5時間、300キロを走ったら、
予定時間料金:61,880 円
免責補償料:9,136 円
予定距離料金:18,000円
合計: 89,016円
ガソリン代(130×50)を引いても:82,516円


正面はM3と一緒


コンペティションパックではブラック仕上げのキドニーグリルとなる


流れるようなルーフライン


真後ろ


M4のエンブレムが光る


クーペならではの迫力


もちろんカーボンルーフ


まだ見たことはないがM4なら「オースチン・イエロー」が一番合いそう

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