加速度センサーで学ぶドライビングテクニック

2018/06/26




●山野哲也選手がBMW M240iクーペをドライブ(2017/10 ハンドリングクラブ)ツインリンクもてぎ南コース


「ドライビングテクニックに終わりはない」

今年、52歳になる山野哲也選手が2017/10/7に行われた『ハンドリングクラブ』で語っていた言葉である。

山野選手といえば、2004年、2005年、2006年とスーパーGTで史上唯一の3年連続チャンピオンであり、全日本ジムカーナ選手権では1992年〜2017年までに17回のシリーズチャンピオンを獲得し、自らの日本記録を更新し続けているもはや「伝説」のレーシングドライバー。
52歳でジムカーナの日本の頂点に立つ方の言葉には重みがあり、冒頭の言葉には非常に感銘をうけた。ただし「終わりはない」というのは「自分の弱点を知り」「学び続けた」場合の話であろうと思う。では、どうすれば自分のドライビングテクニックの弱点を知ることができるのだろうか。MTの基本操作やヒールトゥであれば自分でもわかると思うが、特に「荷重移動」に関してはそれを習得していない人が「できてない点」を認識することは極めて難しい。
そこでオススメするのが「加速度センサー」。これはGセンサーともよばれ、R35 GT-Rや2016年にマイナーチェンジした86/BRZにも採用されている。
筆者は2013年にS15シルビア(MT)からGJアテンザ(AT)に乗り換えたのをキッカケに「荷重移動」や「タイヤの使い方」について深く学ぶようになったのだが、ユピテルのレーダー探知機のサブ機能である「加速度センサー」は荷重の変化をリアルタイムにグラフ化してくれるスグレモノでGWR-73sdはGJアテンザの納車のタイミングで購入し、現在も使用しつづけている。
今回はその加速度センサーの使い方を、山野哲也選手が講師の『ハンドリングクラブ』での映像をもとにお送りする。

★加速度センサーの見方


黄色線が加速/減速で、↑は1速全開→2速全開→3速へ・・


水色線が左右の荷重で、↑は左に荷重がかかってる状態


↑はコーナーの立ち上がり中


続いてブレーキングからの


ブレーキを残しつつステアリングをきっているところ(右に荷重がかかってる)

★山野哲也選手との比較


↑山野哲也選手のグラフ。詳しくは動画を見てもらったほうがよいが、とにかくブレーキの踏みっぷりがスゴイ。最大加速Gから最大減速Gまでほぼ一瞬で到達している。「ウェット路面」かつスピン直前まで攻めてもらったので多少ギザギザしてる部分はあるが、全体的にキレイな「羽根形」になっており、タイヤとの対話と荷重移動が極みのレベルで行われているのがよくわかる。


↑そしてこちらは素人のグラフ。右コーナーはイイ線いってるが、左コーナーがガタガタだな・・という分析もできてしまう加速度センサー。

★ハンドリングクラブを終えて・・・


M240もクタクタ


温泉よって帰ろう

●山野哲也選手がBMW M240iクーペをドライブ(2017/10 ハンドリングクラブ)ツインリンクもてぎ南コース

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