BMWのMT操作を「7つのポイント」で攻略(M240iクーペ)

2018/03/21


BMWのMTといえばそのフィーリングが微妙と評判があまりよくない。その要因としては「グニュグニュ」と「引っかかり」がありストロークも長めなシフトと、同じくストロークが長くミートポイントも手前であるクラッチの2点が挙げられるが、それはBMWが与えてくれた「最高の試練」でありその試練を乗り越えたときの感動的なフィーリングへの布石。

何故ならば今回解説する「7つのポイント」を達成すればどのクルマよりもスムースに扱えるからである。おそらくBMWとしては、「ストンストン」と回転が合えば吸い込まれるようなフィーリングのRX-8や、「ガチャンガチャン」と自分の感覚よりも先にシフトが入っていくルノーメガーヌRSとは違って、簡単にはスウィートスポットを味わわせないぞという事だろうか。

今回はカメラ3台と加速度センサーを駆使して作成した動画とともにBMWのMT(マニュアル)操作を7つのポイントによる攻略方法を解説したい。

【動画】BMWのMT(マニュアル)操作を「7つのポイント」で攻略

★BMWのMTペダルの特徴


・アクセルはドイツ車に多いオルガンペダルだが、ブレーキとアクセルのレイアウトが最適でヒール&トゥは違和感なく繰り出せる。
・クラッチはストロークが長くつながる位置もやや手前。ロードスターやRX-8、S15シルビアなどにくらべるとクラッチを操作する左足の「仕事量」は非常に多い。
・左ハンドルベースの車であるためペダル配置は若干狭いがドライビングシューズを履いて操作すれば問題ないレベル

★BMW特有のクラッチ操作


前述したとおりBMWのペダルはやや操作性が悪い。
特にクラッチ操作において「フットレスト」に置いていた左足でクラッチを上から「1モーション」でガバッと踏もうとすると、狙いが定めにくく必然的に「つま先側」で押し込むように踏むことになり、毎度微妙なズレが生じる可能性が高い。
例えばベストポジションよりも下部を踏んでしまうとクラッチをつなぐ時にカカトが床にひっかかったり、逆に上部を踏んでしまうとクラッチミートの際のクラッチを踏む力の抜き加減が難しくなる。

そこで、クラッチは2段階「2モーション」で踏む。

動画の1:37から1:40の映像が対象】

1、左足をクラッチにセットする。この時「カカトをつけた状態」で「クラッチの遊び分」だけ踏んでベストポジションをゲットする。
2、上記のベストポジションの準備ができればクラッチを「切る時」も「つなぐ時」もスムースに操作できる。

★オルガンペダル操作におけるポイント


・「ミリ単位」でのアクセルコントロールのため、右足をブレーキから離したらすぐに「カカト」をアクセルの付け根に置くクセをつける。

動画の1:32から1:36の映像が対象】
・上記同様にシフトダウンの際のブリッピングでも足の裏全体でアクセルペダルを操作する。
・上記2点は「フル加速」「レブリミット」「ノンショック」でのシフトアップを目指すでも非常に重要なポイントとなるため無意識でできるように反復練習を行う。
・ヒール&トゥはいわゆる「トゥ&トゥ」で行う。親指の付け根でややブレーキの上部を踏んでブレーキの踏力が一定になるように「ガニ股」になるような動きで右に倒してアクセルをあおる。ブレーキを支点に「ひねる」ような操作は踏力が変動しがちになる。

★クラッチミート操作におけるポイント


・クラッチは素早く操作しようとせずに「動かし続ける」イメージのほうが結果的に素早くかつスムースにつなぐことができる。 その際「つま先」からクラッチを離していくとリキまずにスムースに操作できる。

動画の1:48から1:53の映像が対象】
・特に1速での発進時において、クラッチつなぐためにアクセルを踏んだら、アクセルを戻さない。戻すと前に「つんのめる」し発進が遅くなる。一度アクセル踏み始めたらそのまま踏み込んで発進できるようにクラッチミートする。よって、渋滞などで少し進んでもすぐ止まるような場合は無理をして頻繁に車間距離をつめないようにしよう。アクセルをすぐに戻す癖がついてしまう。

動画の1:53から2:08の映像が対象】
・ギアにもよるが1000-2000回転キープして「つながる位置」を中心に、アクセルとクラッチが反比例するかのように「アクセルは踏んでいく」&「クラッチは戻していく」

動画の2:08から2:17の映像が対象】

★その他


・素早くやろうとするといつまでも上達せずに乱暴な操作になる
・エンジンをかけてしばらくはゆっくりと「ポイント」を順番に意識して操作する
・素早く、順番に操作できなかったから失敗するのではない。
・無意識でできるようになるまで何千、何万回と反復練習をして「脳」と「体」に覚えさせる。
・MT操作は「リズム」が大事。1つ1つの動作を面倒でも順番に着実に操作したほうがよい。例えばシフト操作をしないのに、常にシフトを握っていたりすると意識がシフト操作に傾いてしまい、シフト操作に余計な力が入ったり前述した「無意識」での操作は難しくなってしまう。

動画の2:17から2:24の映像が対象】

★オススメ練習方法(7つのポイント)


MT運転は非常に繊細な操作が複合した技術であり、数時間ぶりの操作であってもフォーミングアップが必要。そして前述したようないくつもの注意点すべてをクリアしなければならない。2つ、3つの注意点はすぐに思い出すが、その他の注意点をすっぽかしたり、1つの点ばかり追求してその他がまったくおろそかになってしまっては着実なスキルアップは望めずあっという間に年月が経ってしまう。調子が良いときだけ集中しても、集中が途切れた状態で変な癖がついてしまうし、気分が優れないときに「雑」な運転をしてしまうようなクルマには誰も乗りたがらないだろう。普段から、気分や体調に関係なくベストを尽くして操作する必要がある。

オススメの練習法は、


1、毎回エンジンかけてからしばらくはウォーミングアップの時間とする
2、ウォーミングアップで「納得のいく良い感覚」が戻るまではスポーツモードにしない。要はすぐ調子に乗るのはやめる。
3、下記7つのポイントを思い出し納得できるまでウォーミングアップで行う
・ブレーキからすぐに横スライド
・クラッチとシフトを同時に準備
・シフトアップではギアの隙間を利用 ※詳細はこちら
・クラッチはつま先から上げてゆっくり「動かし続ける」
・アクセルを踏んだら戻さない
・「つながる位置」を中心にアクセルとクラッチを反比例させる
・両手は基本ステアリング
動画の1:28から2:24の映像が対象】


4、キーワードだけでも覚えて意識する
・横スライド
・同時準備
・ギアの隙間
・つま先から
・踏んだら戻さない
・反比例
・リズム


【動画】BMWのMT(マニュアル)操作を「7つのポイント」で攻略


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