ルノーメガーヌRSの瞬発力と存在感はウサイン・ボルト級

2018/11/27


クルマ好きなら誰もが知っている「ニュルブルクリンクFF最速」という称号。「ルノーメガーヌRS」は2014年にニュルブルクリンク北コースにて当時のFF最速タイムとなる7分54秒36を記録。その後「VWゴルフGTI」や「ホンダシビックタイプR」に抜かれはしたものの、2017年に発表された新型ではその記録を抜くのでは?と言われている。

FFはその特性として路面に伝えられるパワーには限界があり300馬力、トルク40kgmあたりが限度。それ以上速くしたければ「空力」「シャーシ」「サスペンション」などを改善するしかない。そんな制約の中で各メーカーがしのぎを削る様は見ていてワクワクするし、その称号を得たクルマは見た目以上にカッコよく見える。

今回はそのルノーメガーヌRS「シャシーカップ」をベースに下記の豪華な装備をほどこした「トロフィーS」(477万、限定60台)に1日たっぷり試乗したレビューを送りたい。
・アクラポヴィッチ製チタンマフラー(4kg軽量)
・オーリンズ製調整式ダンパー
・スピードライン製19インチブラックアロイホイール
・アルカンターラステアリング/他
・専用F1タイプエアインテークブレード(シルバー)
・273ps(8psアップ)


ちなみに筆者は何年も前から欲しいクルマNo.1に挙げていて、現在所有するBMW M240iクーペを購入する際も最後の最後まで悩んだのがこのルノーメガーヌRSである。

まずはメガーヌRSの「RS(ルノースポール)」について解説しよう。

★ルノー・スポールとは


モータースポーツの頂点であるF1、その参加チームの中でエンジンもチームも「メーカー直系」なのは現在(2017)ではメルセデス、フェラーリ、ルノーのみ。
ルノースポールとはそのF1に参加などをしているルノーのモータースポーツ部門で、メガーヌRSやルーテシアRSはその組織が開発したクルマ。

★存在感むき出しのエクステリア


ルノーといえばこの「ジョンシリウスM」。この目立つ黄色もあってか、いくつもの駐車場で人だかりができるほど存在感があった。

サイドビューはハッチバック界最強


このリアのどっしり感もスゴイ・・


専用F1タイプエアインテークブレード(シルバー)がハンパなくカッコイイ


映える


デカールもいい感じ


4キロも軽いチタンマフラーと19インチのブラックホイール


コンビニの駐車場がホントに似合わない

★走り出すと牙をむくスポーツ感




クラッチはやや軽いがすぐに慣れる。BMWのクラッチと比べるとそのクラッチの軽さは明白だが86よりかは断然反力がある。 アルカンターラのハンドルはずっと握っていたくなる。 BMW F系Mスポーツグレードのハンドルよりもやや細い。

シフトが異常なほど入りやすい。ガチャン!ガチャン!と石を握ってサンドバッグ叩いてるかのよう。久しぶりのMT運転の同僚が3速に入れたつもりがすんなり1速に入ってしまったというほど。
ペダルレイアウトは最高だし、ターボとは思えないレスポンスでヒール&トゥがおもしろいようにキマる。

しかしシフトの「吸い込まれる感」は薄い。誰にでも扱えるけど一体感はBMWやNDロードスターに比べると希薄で依存性は高くはない。


シンプルなインテリアだが随所がスポーティ


助手席側のカーボンに「RENAULT SPORT」がシビれる


そのエンジンサウンドはレーシングカーそのもの↑

ハンドルを切った状態でアクセル踏むとLSDのバキバキ音(チャタリング)がするが気にならないレベル。VWシロッコの3倍は静か。

★「RSモニター」「ESC」の活用方法




ハンドル下付近の「RSボタン」でESCを「スポーツ」にすれば凄まじいアフターファイア音が味わえる

ESC「ノーマル」「スポーツ」の違いを確認できる動画↑



「RSモニター」には「アクセルペダルマッピング」というアクセル特性を変えられる機能がある

ハンドル右側のこの2つのボタンを同時に押すと「RSモニター」が表示される。その2つのボタンの裏側にも「左右のボタン」や「ダイヤル」や「下部に選択ボタン」があり色々な操作が可能。
・アクセルペダルマッピングが「エクストリーム(最強)」に慣れてしまうと「リニア(中間)」ではかったるい
・「エクストリーム」だと駐車場などでの微調整が難しい
・「スポーツ(2番手)」が最もバランスが良かった
・レブリミットアラートは便利
・ESCはエンジン始動のたびに「ノーマル」に戻されるが、アクセルペダルマッピングの設定はエンジン切っても保存される。
・ESCを「スポーツ」か「オフ」にしないとアクセルペダルマッピングは変更できない

★改善ポイント


・純正ナビがないのは現代においては大きなマイナス。あるかもしれないが後付けレベルで見た目がナンセンス。
・遮音性は国産スポーツカーレベル。Z34 > メガーヌRS > 86。
・運転席と助手席の乗り心地は悪くないが後部座席は突き上げがキツい。ホンダのTYPE-R軍団に比べればかなりマシ。
・後部座席ではよりアフターファイア音が聴こえる。興味の無い人には苦痛。
・ドアは長くバックでの視界は最悪

・サイドブレーキが左に向きすぎ

★総評


ルノーメガーヌRSに惹かれる人は「FF最速」や「デザイン」だけでなく、その「実用性」にも期待している人が多いだろう。 筆者は全幅とドアの長さの時点で購入を諦めてしまったが、あながちその決断は間違っていなかった。

情報サイトや雑誌の評価は総じて「乗り心地がイイ」「しやなか」という評価を下しているが、それはこのカテゴリーのライバル車のシビックタイプRなどと比較した相対評価だと思う。(このクルマの伝説やスペックからするとそのように評価してしまうのは仕方がない)

「MAZDA RX-8」「BMW M240iクーペ」を乗りつなぎ、また「SUBARU WRX」を完全に購入モードで試乗したことがある筆者がこの「RENAULTメガーヌRS」というクルマを評価させていただくと、「レーシングチームがサーキット走行用に開発したベース車両」といえる。ドアが長いだの後方視界が悪いだのそんなことはこのクルマには関係ない。評価が高いデザインもポルシェ911のように走りを追求した結果の「機能美」だろう。

86やNDロードスターが「スポーツカー」、M4クーペR35 GT-Rが「スーパーカー」だとすると、ルノーメガーヌRSはどちらにも当てはまらない「レーシングカー」といえる。
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