BMWのヒエラルキーを装備で解説

2018/08/13


BMWのヒエラルキーを「車格」で考えれば数字が大きい「シリーズ」が頂点に立ち、そのクルマはフラッグシップモデルと呼ばれる。では「スポーティ部門」で考えたらどうだろうか。先日 LSDの装着車両 のリサーチを行っていたところ、BMWではその辺の格付けが各装備によって決まっていた。今回はそんなBMW「スポーツ部門」のヒエラルキーを各装備とともに解説したい。
※一足早く新生代となった6世代目のM5は比較対象から外して5世代目のM5(F10)を対象とする

【動画】BMWのヒエラルキーを装備で解説



★Mスポーツ



まずはみんな大好き「Mスポーツ」。他のグレードとの差別化はなんといっても 「ローンチコントロール」。 2014年以降のBMWの「Mスポーツ(8AT)」の多くの車種で搭載されている。なお、Mスポーツ以上のスポーティグレードのAT/DCTにもローンチコントロールは装備されている。


★「M」
M2/M3/M4/M5/M6/X5 M/X6 M



次にみんなの大好物「M」はこれ見よがしな「4本出しマフラー」を備える。
※M5はF10


★セダン/クーペ「M」
M2/M3/M4/M5/M6



X5 M/X6 Mを除いたセダンとクーペの「M」はサーキットを主戦場とするだけあって「LSD(アクティブMディファレンシャル)」や「M DCTドライブロジック」などを備える。

【動画】BMW エンジン音の比較



★直列6気筒M系クーペ(M4/M2/M240i)



そのセダン/クーペ「M」の中でMTが与えられているのは 「M4」 と「M2」のみであり、BMW伝家の宝刀「直列6気筒エンジン」&「MT」の組み合わせとなると、 M240i を含めた「直列6気筒M系クーペ」3台だけである。なお、BMWの数あるラインナップの中でMTが与えられているのは主力の 320i を含めた4台だけ。

【動画】BMWのMT(マニュアル)操作を「7つのポイント」で攻略



★M4



さらにその「直列6気筒エンジン」&「MT」3台の中でDSCを完全オフにしなくても オートブリッピング機能 を解除できるのは「M4」のみ。

【動画】BMW M240iクーペ(MT) オートブリッピングのすべて




★最後に


ざっくり言い換えると
・「Mスポーツ以上」にローンチコントロール
・「M」にだけ4本出しマフラー
・「セダン/クーペM」にだけLSDとM DCT ドライブロジック
・「直6M系クーペ」にだけ直6とMT
・「M4」にだけ「スポーツプラス」でオートブリッピング解除

となる。

別の表現をすると、
・BMWのスポーティグレードには「ローンチコントロール」が付いてる
・4本出しマフラーが好きなら「M」を買うしかない
・サーキット走行を前提としていないクルマにはLSDとM DCT ドライブロジックは付かない
M3セダン にMTを与えて間口を広げるよりもM4オーナーの満足度を優先する
・扱いやすい「M2」もイイが「M4」のほうが簡単に本気モードに入れる


各装備はそれが付いてるから偉いとは一概に言えないが、全ての装備を許されているのは「M4」だけである。


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