BMWの分かりにくいDSCを解説

2018/06/12


BMWの「安全装備」はスゴイ!・・だが非常にわかりにくい。
・DTCで許容範囲を超えたらDSCが作動?
・となると両者は別物?
・DSCとDTCの違いは?
・ABSやDBCはDSCの一部?
・ならDSC完全オフでABSも切れる?
・DSCの拡張機能?DSCの一部?DSCの定義は?

などなど、疑問点を挙げたらキリがないくらいだ。今回はそんなBMWの安全装備について解説したい。

細かい解説の前に、DSCにどの機能が入るかなどの概念は捨てたほうがよい。
実際にBMWのカタログではそれぞれ分かれているし、たとえ全ての機能がDSCのセンサーを介して作動したとしても、下記のくくりで考えると理解がはやい。

1、ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)

2、DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)

3、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)
  DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)
  CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)

なお、X5などに搭載されている下記の機能はBMW全車共通の安全装備とは言えないので今回の解説からは除外させていただく。
・ADB-X(オートマチック・ディファレンシャル・ブレーキ)
・ASC-X(オートマチック・スタビリティ・コントロール)
・ASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)
・EDLC(エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック・コントロール)
・HDC(ヒル・ディセント・コントロール)

【動画】BMWの分かりにくいDSCを解説



★ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)


まずはおなじみのABS。

【動画】BMW M240iでABSを作動させてみた(減速Gは1.0G超)

・ブレーキが最も効くのはタイヤがロックする寸前
・ABSはタイヤがロックする寸前に自動的にブレーキを緩める
・DSC完全オフしても作動する
・DSCの一部という解説も多々見られるが本稿では別物とさせていただく


★DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)


次にDBCだが、これもABSと併用されるコトが非常に多い一般的な装置。
・いわゆるブレーキアシスト
・ブレーキペダルを踏む速度が「緊急ブレーキ」と判断されるとブレーキ圧を増加
・こちらもDSCの一部という解説も多々見られるが本稿では別物とさせていただく


★CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)


CBCを一言で言うなら「四輪個別にブレーキ圧を制御」する装置。
・高速コーナリング時のオーバーステアやアンダーステアを防ぐ
・四輪個別にブレーキ圧を制御
・ABSやDSCよりも早く作動するがDSCをオフにすると一緒に機能しなくなる
・DSCの一部の機能と理解してよい


★DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)



そしてDSCは「横滑り防止装置」&「トラクションコンロール」といえる。上記はDSCオンの状態。
・ホイールの回転速度や横Gなどを常にモニタリング
・スリップやスライドの危険性を感知してエンジン出力を制御したり四輪個別にブレーキ圧を制御

という装置で下記の4つの「拡張機能」がある。
・ブレーキ・スタンバイ機能
・ブレーキ・ドライ機能
・スタート・オフ・アシスタント機能
・フェード防止機能


★DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)



DTCはDSCと同様に「横滑り防止装置」&「トラクションコンロール」といえる。
車体を制御する仕事ぶりはDSCと同じで、単純にそれが作動する条件が「やや緩い」だけと理解すればよい。
・滑りやすい砂利道や雪道でもスムースな発進や加速を可能にする
・スリップしそうになるとDSCが作動しエンジン出力を自動的に調整し前に進まなくなる
・DTCの状態にすると、スリップやスライドの許容範囲が一定限度まで広がり、最適なトラクションを確保。
・通常の走行時に作動させれば、スリップやスライドが一定限度まで許容され、スポーティな走行が可能になる。

DTC状態にするには

↑の「横滑り防止装置OFF」ボタンを押すか

↑DPC(ダイナミック・パフォーマンス・コントロール)を「スポーツ・プラス」モードにすればDTC状態となる


★ざっくり理解


ABS:タイヤロックを防いでロック寸前の最も制動力が効く状態を保つ装置
DBC:「緊急ブレーキ」を検知してブレーキ量をアシストする装置
CBC:四輪個別にブレーキ圧を制御する装置
DSC:「横滑り防止装置」&「トラクションコントロール」
DTC:「横滑り防止装置」&「トラクションコントロール」 ※作動する条件:DSCよりもやや緩い


★DSC完全オフにすると・・・



・ABS以外の制御がオフになる ※DSC拡張機能やDBCまでオフになるのかは不明
・強大トルクのクルマだとリアの荷重が抜けた状態で少しでもアクセル開けすぎるとスピンする
・DTC状態でも十分にスポーティな運転は可能であるためDSCオフは基本的にサーキット限定とするのがベター

【動画】BMWの分かりにくいDSCを解説

みんカラはこちら   YouTubeチャンネル

★カテゴリー




★人気ページ 一覧★


スポーツカー100台乗り比べ(試乗/レンタカー/カーシェア/代車)
MT操作で最も難しいのは「高回転で1速から2速のシフトアップ」
【試乗】BMW 新型Z4 M40i 史上最高の直6エンジン音!?
【試乗】ついにたどり着いた「ロータス・エリーゼ」
【検証】brembo(ブレンボ)ブレーキディスク交換の効果は?|BMW M240iクーペ(MT)
納車から2年!BMW M240iクーペ(MT)の平成最後の「駆けぬける歓び」
ルノー・メガーヌR.S. VS メガーヌGT!両車があのFRドイツ車になり代わる!?
【FF最速】シビックタイプRをついに撃墜!?新型ルノー・メガーヌR.S.の三種の神器がスゴイ!(4コントロール/4HCC編)
【FF最速】シビックタイプRをついに撃墜!?新型ルノー・メガーヌR.S.の三種の神器がスゴイ!(DASS編)
【必見】絶対に失敗しないルノー車の購入方法
車が「モビルスーツ」になる!その条件とは!?
憧れナンバーワン!トヨタ・スープラSZに試乗(A80/NA/中後期)
ルノー・スポールの間口を広げた偉大なるルーテシアR.S.
BMW M3セダン(F80)は1000万オーバーの価値がある車だった
【納車】ついに手に入れたルノースポール(ライコネン優勝おめでとう)
【2018年】新型ルノー・メガーヌGT/MCルーテシアRSトロフィー★イッキ乗り
ルノーメガーヌRSの瞬発力と存在感はウサイン・ボルト級
アバルト124スパイダーの「刺激」に勝るのはあの「レーシングスピリット」だけ
【試乗】BMW X2!FFとアイシンAW製8ATの実力はいかに
私がBMWアダプティブMサスペンションをダウンサスでローダウンしない理由
クルマを当て逃げされたら保険を使う?自腹で修理する?
NDロードスターで学ぶ「ギア比」と「最終減速比(ファイナル)」
SUV徹底比較(国産車編)
BMW 3シリーズ(F30)のシフトショック改善方法
NDロードスターで学ぶ「LSD」と「スタビライザー」
初マイカーにNDロードスターをススめる理由
NDロードスターRFはスーツで乗るクルマ
SUV徹底比較(輸入車編)
絶景ドライブコース100選の制覇状況
「千里浜なぎさドライブウェイ/東尋坊/福井県立恐竜博物館」を駆けぬけるルート
BMWのヒエラルキーを装備で解説
GJアテンザ マフラー比較
加速度センサーで学ぶドライビングテクニック
ジャガー最小SUV E-PACEの選び方
BMWの分かりにくいDSCを解説
「伊勢志摩スカイライン/伊勢パールロード」を一気に駆けぬけるルート
BMW M240iで走った「伊吹山ドライブウェイ」はドライビングを楽しむ暇がないほどの・・
HONDA S660であえて選ぶCVT!
BMW M240iクーペ(MT) オートブリッピングのすべて
BMW 320i Mスポーツの5つのスゴイところ
ついに納車されたBMW M240iクーペ(MT)
プジョー208GTiの操作系が「ユルい」のは確信犯だった
納車から1年!BMW M240iクーペの「駆けぬける歓び」を振り返る
ヒール&トゥを「6つのポイント」で攻略 (BMW M240iクーペ)
BMWのMT操作を「7つのポイント」で攻略(M240iクーペ)
BMW 主力エンジン『B48B20A』は330e(PHEV)でも快音を響かせる
「FRスポーツカー乗り」が欲しいSUVとワゴンはこれだ
【緊急掲載】MAZDAのソウルレッドが良い理由
アバルト124スパイダーは本当にMAZDA製造なのか?
敷居が高い「ポルシェ/オープン/左ハンドル」も「ボクスター(PDK)」ならありかも
30分で行う「業者レベルの手洗い洗車」方法
BMW M240iクーペ慣らし運転方法(yoyolegalega的BMW慣らし運転方法)
BMW M240iクーペ エンジン音のすべて
クルマ界のイチローはSUBARUレヴォーグ!
GJアテンザ ツライチ 方法
BMW M240iクーペ(MT) エクステリア改善計画 ※M3/M4と比較
BMW M240iスモークテールをビフォーアフターで比較
BMW M240iクーペ 純正リアバンパー取り外し方法
BMW M240iクーペ カーボンリアディフューザー取り付け
加速度センサー(レーダー探知機)の取付け方法(BMW M240iクーペ)
GJアテンザ タイヤ比較
スバルWRX STI(6MT)は国産車を代表するピュアスポーツカー
ポルシェ ボクスターはサラリーマンがかろうじて手の届く唯一の「絶対的なスポーツカー」である(ABA-98721)
スポーツカー試乗レポート(トヨタ86/マツダRX-7/ルノー メガーヌRS/日産35GTR/ホンダ S2000/BMW M3/スバルWRX/ポルシェボクスター/VWシロッコ)
VWニュービートル(GH-9CAZJ)は30万で個性的なルックスとザ・ドイツ車を楽しめるクルマ!
GJアテンザ トランクスポイラー装着
GJアテンザ フォグ メッキ塗装
GJアテンザ M'z CUSTOM(エムズカスタム) サイドスカート装着
BMW320i(F30)で走った「西伊豆スカイライン」はショートホイールベース必須のテクニカルコースだった
「箱根ターンパイク/椿ライン/芦ノ湖スカイライン/箱根スカイライン/長尾峠/七曲り」を一気に駆けぬけるルート
BMW M240iクーペの「スポーツ」「スポーツ・プラス」の違い
BMW M240iクーペの「パッケージング」はALPINA B3 Sリムジンから隔世遺伝していた
「低排出ガス車ステッカー」と「定期点検ステッカー」は貼る義務はない(らしい)
RX-8 タイプRSは2020年東京オリンピックまでに乗ってほしいクルマ
BMW M4クーペはFRの楽しみを奪うほどの「オンザレール感」
M4クーペ(F82)はBMWスポーティ部門の頂点に立つ車
RX-8 タイプRSが最高な理由
RX-8の「プラグかぶり対策」と「低速でのギクシャク対策」
RX-8の3つのスゴイところ
RX-8の選び方
BMW135iクーペはMTで最も楽しめるBMWのひとつ
BMW3シリーズ(F30/F31)に復活した直6は250万の価値があるのか
ドアの長さまで比較!大人4人が乗れるMTスポーツカー!
GJアテンザ ロングパドルシフト装着
手の届くスポーツカーランキング/マニュアル車(MT)
マニュアル車の選び方
AT車 MT車 楽しさ 比較