初期型GT-R(CBA-R35)は車好きなサラリーマンの車人生の終着地点となれるのか

2017/11/11


2007/12にデビューしたR35 GTRであるが、約8年が経過した現在では500万を切る中古車も増えてきた。500万といえばBMWの3シリーズやベンツのCクラス、トヨタCROWN、レクサスISなど一般的なサラリーマンがなんとか手が届く価格帯である。いいかえるとデビューしたてのR35GTRであれば、量産市販車として「世界一速い」と言われている車が手に入る。しかも4人乗りでトランクも大きいためファミリーカーとしても期待できる。今回はそんな初期型GT-R(CBA-R35)が車好きなサラリーマンの車人生の終着地点となれるのか検証する。なお、維持費についてはその使い方によって大きく異なるため検証の対象外とさせていただく。

★エンジン音はまさにスーパーカー

憧れのGTRに乗り込みエンジンスタートすると「ゴォォン!」と轟音が鳴り響く。それはスープラ、RX-7、S2000などの国産ピュアスポーツカーとも、ポルシェボクスターやBMW435iのレベルではなくいわゆる「スーパーカー」の音で少し感動する。 V6の3800ccの VR38DETTエンジンは高回転域での「ゴリュルルル!」の快音はやみつきになる。 が、ひとたびエンジンかけてしまうとアイドリングでも低速域でも「ゴーーー」っと奏で続けるため閑静な住宅街にお住まいの方にはオススメできない。

★乗り心地はスパルタン

走りだしてすぐに感じるのは足まわりの固さである。それは普段スポーツカーに乗ってる人でも「固っ!」っと叫ぶほど。10万キロオーバーの2008年式ということをふまえてもその乗り心地は劣悪で175cmを越える大人が後部差席に乗ると頻繁に頭をリアガラスに強打する。 ホンダのインテRやS2000レベルの乗り心地といえばイメージしやすいだろう。ある情報では2012年ごろからマイルドに改善されているとのこと。

★2008年式のDCTの変速ショックは「Rモード」なら許容範囲

2008年のDCTということで予想どおり変速ショックは大きい。特に1速から2速へのシフトアップのショックが大きいがこれは1速と2速のギア比が離れてるのも起因していると思われる。扱いやすいとされる車の1速と2速の差が1.1程度に対して、GTRは1.7である。また同じような現象が起きるRX-8は1.55。なお「Rモード」にすると変速スピードが0.2秒になりショックはかなり改善する。
筆者が今回の試乗で特に確かめたかったのは、ATモードでのシフトダウンである。期待していた動作としては減速時に3000回転以上をキープするように「ボン、ボン、ボン」と自動でシフトダウンしてくれるか否かで、マニュアル車でいうとまさに「ヒールトゥ」。同乗者に気を使いつつ、低速と高速域にてブレーキも緩やかなブレーキから急ブレーキまで試したが2000回転ほどをキープするようにしかシフトダウンしてくれず結局マニュアルモードで自らがシフトチェンジすることになる。もちろん「Rモード」でも試したが結果は同じ。筆者の調査結果では同様の動作はDCT本家VWのDSGとランエボXに搭載されている三菱のSSTだけである。なぜそれが必要なのかは別の機会で語るとして、次に試乗予定である現行「BMW M3(F80)」の7速 M DCT Drivelogicがどうなのか非常に気になるところだ。

★加速は異次元のひとことにつきる

ハンドルは少し拍子抜けするくらい軽く、アクセルも大人気ない踏み込みをしなければゆっくりと加速するし、ブレーキも初期制動はそこそこで全体的にマイルドだ。しかし少しでも強くアクセル踏んだ瞬間に車体が前方へ「発射」される。300馬力級の車までならアクセルを踏む、タイヤが路面を捕らえる、回転の上昇するにしたがいスピードが出るという流れを、それぞれ一瞬ではあるが認識することができるがGTRではそれがない。 そしてマイルドなハンドルも「Rモード」ではズッシリ重くなり、ブレーキもガッツり踏めば1740キロの車体がなんなく止まる。

★その他の良い点・悪い点

・トランスアスクルのせいか後部座席のシートが熱くなる。
・189cmのバカデカイ図体の割りに室内は狭い。
・トランクは広くて深くゴルフバックも2つくらい入りそう。
・走行距離が10万キロオーバーでも嫌な振動や異音は比較的少ない。
・リアウインドゥが後部座席の真上にあるため直射日光が脳天を直撃する。

★総評

ドライバー目線では意外にマイルドな操作性で、普段使いできるのではと思えるが、実質上2人乗りの車である。また、車好きな人であれば車仲間や同僚に披露したくなるが、初回の反応は良くても「リアシートには二度と乗りたくない」と言われてしまうだろう。その中古車に500万をかけて、かつ家族の理解をえるのは難しいといえる。そして冒頭の「初期型GT-R(CBA-R35)は車好きなサラリーマンの車人生の終着地点となれるのか」の答えは残念ながら「NO(ノー)」だ。車人生の終着地点として、500万以下の中古車でファミリーカーとしても使える筆者オススメの車は、ニュルブルクリンクのタイムがあと数秒で8分を切ろうかという速さにもかかわらず、セダンベースで使い勝手があり、見た目もブランド力も高く、V8の官能的なエンジン音を味わえる「BMW M3(E90/E92/E93)」だ。


ベストビューはこの角度


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