BMW 3シリーズ(F30)のシフトショック改善方法

2018/09/01


念願のBMW3シリーズ Mスポーツ(F30)を購入して、そのルックスとスポーティなハンドル、エンジンフィールに満足しているが、ただ1つどうしても気になる点が「シフトショック」である。

【動画】BMW 3シリーズ(F30)のシフトショック改善方法

納車当時は「ドライビング・パフォーマンス・コントロール ※以下DPC」の「スポーツモード」のせいかと思っていたが、納車後約8,000キロを走り、ようやくDPCの各モードも違いや「ATセレクターをDから左に倒してSモード(Mモード)」との違いがはっきりとわかったので解説したいと思う。
なお、本稿で解説しているシフトショックおよびその改善方法はその他BMWのMスポーツグレードの多くで採用されている「ZF製の8速スポーツAT」にも当てはまる可能性が高い。(420iグランクーペも同様だったことは確認済み)

★まずは基本情報から

・DPCには「ECO PRO」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ・プラス」の4つの走行モードが選べる。

・DPCの「スポーツ」と「スポーツ・プラス」モードではエンジンやサスペンションやステアリングがスポーティな設定となる。
・DPC「スポーツ・プラス」はDPC「スポーツ」の状態に加えてDTCがONの状態である。
・DTCがONになると「横滑り防止機能がOFF」になるが、スピンするほどの状況になれば制御してくれるため雨が降ってなければ積極的に使っても問題ない。
・ATセレクターを左に倒した状態を 【シフトSモード】 ※高回転キープのATモード

・シフトSモードの状態でパドルシフトやATセレクターでシフトチェンジすると【シフトMモード】となりギアが固定化される。

・ATセレクターを左に倒さない状態は【シフトDモード】 ※通常のATモードとなる。

・DPCが「コンフォート」で「シフトDモード」、要はエンジンかけて、ドライブに入れた状態だとギアがポンポンあがってしまいスポーツ走行には向かない。
・「シフトDモード」でもシフトチェンジが可能で一時的にギアが固定されるが20-30秒でATモードに戻ってしまう。
・ギアを固定してMTのように運転したい場合は「シフトMモード」にするしかないのだがそのシフトショックが大きい。

★あまり知られていないこと

・シフトDモードのままでDPCを「スポーツ」か「スポーツ・プラス」にすると「シフトSモード」のように高回転よりなセッティングになる。ただしシフトのレスポンスは変わらないためシフトショックは少ないまま。


・シフトショックが大きくなる一番の要因は「シフトSモード」や「シフトMモード」にすることである。要はATセレクターを左に倒すこと。

・DPC「スポーツ」モードでDTCをONにすると、DPCが「コンフォート」になってしまう。要はDPC「スポート」モード に対してDTCをONにすることはできない。

★シフトショック改善方法

厳密にはシフトショックをなるべく発生させないようにBMW 3シリーズ(F30)でMTのようにスポーツ走行する方法

・ATセレクターは左に倒さずに「シフトDモード」にしてシフトショックの最大要因を解決
・DPCを「スポーツ・プラス」モードにしてトルクフル、フラットな足、ずっしりクイックなステアリング、高回転キープの状態にする。
・MTのように運転したい場合、特に急な減速時にはパドルシフトでシフトダウンしていけばよい。コーナー続くような道路では常時ギアが固定されている状態をキープできるため「シフトDモード」でもMTのような操作が可能。

上記のようにすれば、「スポーツ・プラス」モードのスポーティな設定を「シフトショックなし」「高燃費」「違和感のないMTモード」を両立することができる。かなりオススメ!!
●BMWエンジン音の比較 320i(F30) → 435i(F32) → M3セダン(F80)


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